クレーニヒR5読んだ
2015年3月18日 / UL_R感想
この、L5とR5で対称になるのいいよね…凄く好き…
2枚目のR5です。読んだのは2/18でした。死にました。泣きました。
感情を抉られるという点については、正直黒太子R5よりきつかったです。つらい。好き。
■読んで諸々
・全体絵も、トリミングしてのカード絵も、美しいね、美しいね…。
・たくさんの死と破壊に呆然として唐突に苛立って叫んで、本当に、その能力以外は普通の少年なんだって…うん…
その能力ありきのキャラクターだからつまり普通じゃないんだけどな!!(悲鳴)
お母様は本当 一体 何を思って 実験なさったので…
・「来ちゃだめ!」ってのかわいい
・救助隊員が「化け物」と呼んだのはニヒさんなのか深淵くんなのか。
一応深淵くんは、ニヒさん以外の人間からの可視不可視を切り替えられるっぽいが。
オレサマオマエマルカジリの時に”眼前に迫る幻獣の顎だった。”って記述あるし。
個人的には、腕が切断された隊員を前に俯くばかりのニヒさんが化け物呼ばわりされたって解釈の方が好きです。
近付く人を殺してしまうから誰かが傍に寄るのに怯えて、いつも座って俯いてるニヒさんと、
死なないから大丈夫だってそっと膝をついて目線を合わせようとする少佐との化け物コンビはよはよ
カレンさんもだけど、望まずして超常の力を得てしまった人達、いいよね…
・”「ははは、パンデモニウムを相手に戦争を始めればいいのか!?」” やけっぱち感がつらい(顔覆い)
戦争したとして、勝っても自分の命が失われずに済むだけで得るものは何も無いあたりが全力で詰んでる。
・”「オレはきっかけは知らない。だが、オレはその力を持つオマエに呼ばれたからやって来たのさ。
オマエの願いを叶えるために、な」”
深淵くんが、ニヒさんのニヒさんによるニヒさんのための存在すぎて困る。
目的があってどうこうってんじゃなくて、本当に「クレーニヒの願いを叶える」が至上目的な感があって悩む。
・”空間を異世界へ繋ぐ――これは、まるで渦だ。”
「ニヒさんって人工的に作られたコア生物?」ってR4感想で書いたのが当たっていそうで頭を抱える
・”『おや?違うのか。残念な話だ』”
残念、か…ニヒさんの願いを叶える存在ではあるが、破壊と殺戮を志向する傾向はある、といった感じか…?
・”目的地はすぐそこに迫っている。”
ゲル状の物質を召喚する前は、歩いてるんだよなニヒさん。
深淵くんではなく、自分の力で人を殺して、それで腹括ったんかな…
・”煽られる長髪を片手で押さえつけ、幻獣の歪な瞳をじっと見据えていた。”
髪が視界を遮らないように、最初で最期、始めて真っ向から幻獣と向き合ったんだろうな、ここ…
・”『叶えるべき望みが無くなれば、オレは消えるしかないのかもしれない』”
本当に深淵くんがどういう存在なのか分からん。
「クレーニヒの望みを叶える」って方向性は明らかなんだけど、その方向性の理由が不明すぎる。
・”これ以上、自分自身を抑え込む自信が無かった。心の奥底にある力への渇望が理性を上回った瞬間、
クレーニヒの世界は変わってしまうだろう。もうこちら側には戻ってこられない。”
「こちら側」っての、異界に触れた時の深淵くんの台詞『オレは”コッチ”だ』に対応してるのかもなとか。
・”ならば、今しかないのだ。”の後、ページが切り替わって、”一歩。”が出るまでに少し溜めるのいいよね…
手早く読み返したいときには不便だけど、ULのこういう細かい調整好き…
・”瞬間、幻獣が苦笑したように見えた。”
ニヒさんR5のこの表情って困った笑顔なの…?そうならこの幻獣の描写とかぶるんだけ…ど…(頭を抱える)
・”――やっぱり、ひとりは寂しい――と。”
当時のふせったーを読み返してもらえれば分かりますがこの一文で発狂しました
お前 深淵く ん お前はァ!!
・”青い、どこまでも蒼い世界をひとりと一匹が泳いでゆく。そこは、彼らの最期の理想郷だった。”
R2の映画館での描写とあわせると死ぬ
■表情
逆さだと分かりづらいので、スクショ撮って180度回転して拡大してみたんだ。
カード絵に載ってる範囲だし良かろと思うので掲載。(※300%拡大表示)
…どっち…?
ハの字眉なの正直気付いてなかったんだけど、あの、この口元は、
引き結んでるの、それとも微かに笑ってる の…?
もし笑ってるんだったら、最初で最期、初めて深淵くんに向けて笑ったんじゃないかとか思うと こう 来るものが
■大体深淵くんのせい
正直、自殺・落下死は予想がついていた。
深淵くんの能力を考えると誰かに殺されるのは難しかろうし、絵が「落下っぽいなぁこれ…」って思ってたので。
ただ、深淵くんがあんなに、あんな、「ひとりは寂しい」って、困ったように、
仕方ないなって、ついて来てくれるなんて思ってなくて、
ニヒさんには深淵くんしかいなかったけど深淵くんにもニヒさんしかいなかったんだって、
ふたりぼっちの閉ざされた世界が寂しくて悲しくて美しくて優しくて泣いた。
R1は出会い、R2は映画館デート、R3は親御さんへの挨拶+プレゼント攻撃、
R4はプレゼント攻撃その2、R5は駆け落ち(物理) と思うと深淵くんお前本当にニヒさん好きね(しろめ)
いやR4まで読んだ時点で「深淵くんニヒさん好きね…」って思ってたけど、
正直、心中してくれるなんてまったく思ってなかったよ。
なんであれだけずっと嗤ったような目をしていて、最期に寂しいなんて言うんだお前は。お前は…
ニヒさんが死ななきゃって思って、その願いを読み取ってなんで戸惑うの。
助けたいなら助ければいいじゃない。
破壊と殺戮なんてニヒさんは望んでないって言ってたんだから、
「本当は死にたくなんてないはずだ」とか言っててきとうに言いくるめてしまえばいいじゃない。
なんで一緒に死のうとするの。一緒に死ねるかも分からないのに。
ニヒさんが死んで、それで消えられなかったら、ニヒさんのいない世界を独りで生きていくことになるのに。
いくら異能があろうとニヒさんは人間で、
だから上空に浮かぶ導都から地上へ自由落下したら地面に叩きつけられて死ぬ筈なんだよ。
でも深淵くんはそうじゃないだろ。正真正銘の人外だろ。
建物を貫通し特定の形を持たず基本的に不可視で重力にも囚われず、破壊も殺戮も輸送も軽々こなせる化け物だろ。
自由落下して地面に叩きつけられて死ぬなんて、そうしようと思わないと出来ない生き物じゃないのお前。
ニヒさんにとっては「飛び降り」だけど、
深淵くんにとっては、「具現化して落下と同じ速度で地面へ突き進む」行為でしょう。
地面に衝突して身体がぐしゃぐしゃになるその瞬間まで続く能動的行為でしょう。
深淵くんの耐久分からないけど、それでも死ねない可能性すらあるじゃないの。
それとも、ニヒさんが「一緒に死にたい」って願ってくれたの。
なんで「一緒に生きたい」って願ってくれなかったの。
分かるけど、分かるけどさ…
■「ああ、さよならだ」
“最期の理想郷”とあるからには、あのまま墜落死したのかな…
なんかもうオートマタが星幽界入りしてる時点で「死んだ戦士達の魂」ってのが疑わしすぎる。
あのまま異界に行ったんじゃねぇかなぁって気もするんだけど。
というか異界で生きたことにしようよってもう思ってるよ。
ニヒさん自身のセンソレコードが無くたって、「クレーニヒ」という人間がいたのは明らかなわけで、
客観視点によって作られた「クレーニヒ」を、記憶と称して星幽界でオートマタに突っ込んでるんだよきっと。
だから「クレーニヒ」は本当にいたけれど、Rストーリーは本当にあったことだけれど、
Rストーリーと星幽界のニヒさんは別物なんだよ。
「記憶」を叩き込まれて、「こんな生涯で周囲を恨まないわけがない」って思い込まされて、
そうして星幽界を脱した「クレーニヒに似たもの」が復活ニヒさんなんだよきっと。
そういう世界構造なんだって、そういうことにしようよ。
じゃないとR5と復活のニヒさんが同じ人間同じ魂とか救いが皆無すぎる。
復活ニヒさんってつまり、力への渇望が理性を上回って戻って来れなくなってしまった状態じゃないですか…
そうならないようにR5で駆け落ち(物理)したのにどうして復活でああなった!どうしてああなった!!
誰が望んだこんな結果ァ!!
考察しようかと思ったんだけど、「深淵くん何者」って一番の謎が結局分からんくてなぁ。
マルグリR…なのかなぁ…作る、作るよ…うん…
黒太子R5は、殿下がとても楽しそうに殺意を振りまいて殺意を向けられてあれはあれで凄く良かったんですが、
ニヒさんR5は、それとは別方向に、あの、心を抉られ まし た…
正直ダメージはニヒR5の方が大きかった です
マルグリRと併せて読むと絶望が深まるらしいので頑張ります愉しみにしてます(しろめ)
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