マルグリR4読んだ

2015年9月1日 / UL_R感想

r4
メレンR3がとんでもなく好みだったので其処へ至るためにも感想書き頑張ります(死)
感想書いてたらマルグリさん復活の報が流れてきました。おお、おそろしいおそろしい…



■箇条書き
・「白と黒」ってタイトルの時点で「あぁ…」ってなる。黒白の世界ね…うん……
・なんだこの なんだこの多分ニヒさんなんだけど手提げ少佐みたいなニヒさん
 そして深淵くんいるね
・”どこまでも広がる真っ暗な空間。マルグリッドの意識はそこにあった。
  体を動かそうとするが、動かすことができない。体は何処かへ行ってしまったようだ。
  意識だけの存在となってこの空間に存在している。そう漠然とマルグリッドは理解した。
  肉体と意識は離れ、痛みもなく、重みもなかった。あるのは意識と感情だけだった。
  これが『死』なのかと、マルグリッドは思った。”
 …ちょっとドニタR1に通じるものを感じるんだけどどうなんだろう。
 意識は別世界の生物から持ってきて、「自身はオートマタである」という認識を上書きしたものとかそういう。
・”「まだだ。まだ終わってはおらぬ」” まだだ!まだ終わらんよ!!
・”「なぜ!?あの子の運命は変わったはずよ!」”
 運命が変わったとして、現状が「最悪」でないとは、より悪い方向へ転がらないとは限らないんだよなぁ…
・”「脆弱な実存の末路だ。結果は変わっておらぬ」”
 ”「まだ、まだ何かできることがあるはずよ」「かもしれぬ。常に世界は可能性で満ちている」”
 脆弱な実存…他の人間に比べて生存ルートが少ないってこと…なんだろうなぁ…
 この、マルグリさんと話してるのは誰なんだろうな。深淵くんにしては言葉遣いが仰々しいというか固いというか。
・”「世界は可能性の総体。そして、ここはその全事象とつながるリンボ――忘却界――ともいえる」”
 ”「思いだけが可能性を選択することができる。物は思わぬ。人の意識だけが選択を行うのだ」”
 ステイシアRを思いだしつつそっと目をそらすのい氏
 深淵くんはニヒさんに世界を創り変えさせようとしていたな…
 リンボの主は同じことをマルグリさんに望んでいる…のか…?
・”「可能世界。その内の一つ、原始に根差す力を知る、もう一つの世界」”
 ”「人の選択だけが因果を崩す。力と意識は一体だ」”
・”足下には黒くぬめった、人の身長の倍くらいの生物が打ち上げられていた。”
 ”彼はこの世界の異端者だった。
  自分と同じようにケイオシウムの力に取り憑かれて力を弄んだ挙げ句、仲間に放逐されたのだった。”
 ”「この世界の私なのね。貴方は」”
 …境遇を重ねているだけか、それとも本当に「同じ」なのか。世界における役割/存在として。
・”「マドノ……ムコウ…ノ…ジブン」”
 窓と呼ぶのか。窓かぁ…(ゆめにっきを思い出し生温かい笑みを浮かべるのい氏)
・”「二つが一つになれば、互いの力を得ることができるであろう。束ねられた一つの意志は、新たな可能性を開く」”
 …この黒い生き物+マルグリさん=深淵くん、か。
 しかしそうなると、深淵くんがニヒさんと接する際、マルグリさん要素皆無だったのが気に掛かるんだよなぁ。
・”異形達が暮らす海底都市を支える神殿。
  その神殿に飾られたケイオシウムの輝きが、復讐の感情と共にマルグリッドの心を捕らえていた。”
 SQ3じゃねぇんだから(震え声)


■回る世界
ニヒさんR1での、深淵くんとの初遭遇。血が逆流するような感覚の描写。あの現象は何だったのか。
あれは混沌世界への扉を開く能力の代償/副作用というより、心疾患の症状で死にかけると自動的に深淵発動とか、
つまるところ「能力のための痛み」ではなく「痛みゆえに能力が発動」ということだったのかもしれない。
Ex深淵でのHP回復も、死を回避する≒回復ということなのかもしれない。

と思いついたのでニヒさんR1を読み返してきた。

“唐突にクレーニヒは奇妙な感覚に襲われた。”夢”を見るときに似ているが、それとは少し違う。
 意識ははっきりしているし、なにより、あの”夢”の世界が見えていない。”
“何かに導かれるように視線を動かすと”
“――開けてみたい。無意識にそう思った途端、先程から続いていた奇妙な感覚が身体の奥から一気に溢れ出してきた。
 その奔流に、血液が沸騰したような錯覚すら覚える。いや、それは錯覚なのだろうか。
 痛み、嫌悪感、吐き気、快感……あらゆる感覚が一体になってクレーニヒの身体を駆け巡った。”
“ぐらぐらと世界が揺れ、一瞬あの”夢”の中にいるかのような恐怖が背筋を這い昇る。”

“何かに導かれるように”あたりはマルグリR5参照かなぁと思うが。
ふむ、意志(≒能力発動)→感覚の奔流といった順であるな…。
“血液が沸騰したような錯覚”=心疾患の発作では、ってのは思い過ごしか。
ただ、”あらゆる感覚が一体になって”は別世界の「クレーニヒ」を一気に追体験したんじゃないかとか、
“ぐらぐらと世界が揺れ”は心疾患の発作による眩暈なんじゃないかとか考えなくもない。

ところでニヒR1読み返してて思ったんですが。
“そして何よりもイヤだったのは、その世界にクレーニヒ自身がいないことだった。
 ”夢”は必ず傍観者として、主体性の無い視点で映し出される。触れそうな現実感がありながら、
 観察者としての自分は触れるべき手を持たない。生物の匂いや空気の味さえわかり、
 時には感触さえもが知覚できるにも関わらず、その風景に干渉することができなかった。”
…”脆弱な実存”、か…。
ニヒさんとマルグリさんの見た「黒白の世界」が同じものとして。
「黒白の世界」における「マルグリッド」が「黒い生物」にあたるわけだけれど、
つまり、「クレーニヒ」にあたる存在は…。
「どの世界でも生存ルートが極めて細い」存在ってことなのかな、ニヒさん…
すくいなんてないです。
…あぁいや、どうだろう。マルグリさんは黒い生物に触れてるよな、と思ったんだけど。
“身体は無かったが、自意識としてそこにあった。”なんだよな。
嫌とかそうでもないとかは個人の感想であって、状態としては同じなんだろうか。
マルグリさんが干渉したのは黒い生物だけってのを考えると、
「異世界には干渉出来ない、ただし異世界における自身と同一の存在については可能」なのかもしれない。
加えて、「『自身と同一の存在』(マルグリさんでいう黒い生物)と融合した場合、
その世界の存在となるため、その世界に干渉出来るようになる」とか。


■選ばれたのは
ニヒさんはもともと心疾患を持って生まれてきた。
「ゆりかご」によって治療(?)されたわけだが、つまるところあれは何が起こったのか。
リンボの主がマルグリさんに見せたのは、おそらく「R4冒頭でマルグリさんがそのまま終わっていた場合の未来」。
つまりその場合、「ゆりかご」による選択は、
「心疾患を持たずに生まれてきた過去」でも「永遠に発作が出ない未来」でもないことになる。
尤も、リンボの主に何らかの思惑があり、マルグリッドに終わられては困る理由があったため、
「脆弱な実存の末路」の幻を、確定された未来であるかのように偽って見せた可能性もあるが。

というかそもそも。
「ゆりかご」って「ケイオシウムの影響を与える装置」なわけで。
テストは済んでるらしいけど、「このような結果を得るためにはこのような条件下でこの出力で」といった、
細かい検証が出来てるとは思えないんだよなぁ…
「ケイオシウム影響下に置く」ことで、即「あの子は助かった」と考えるのは安直に思われる。

安直と言うか何というか。
つまり、「「ゆりかご」を作動させればクレーニヒは助かる」とマルグリさんが考える根拠は何かあると思うんだよ。
「何が起こるか分からないけどケイオシウム影響下に置けばきっとあの子は助かる!」って雑すぎるでしょう。
生き残るために聖騎士の力が発現した、ってのを踏まえれば、確かに全くの考えなしではないけれど。

ニヒさんR4感想で書いたけど。
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ニヒさんは人工的に作られたコア生物みたいなもので、
深淵くんはその“眷属”で、だから「忠実なる僕」と「“ご主人様”」なのではなかろうか。
人工的に作られたから「“ご主人様”」とクォーテーションマーク付きで、
僕であることを強いられてるから深淵くん→ニヒさんの呼び方が「オマエ」とぞんざいなのでは。
Krönigて 多分 König(王様)が 由来 だし

“夢”にニヒさん自身がいないのは、ニヒさんがその世界における法則であり摂理であり神だから…?
ニヒさんの望むように動く世界だから、全てにニヒさんが宿り、故にこそ固有のニヒさん自身はいない……?
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当時はマルグリR完全未読だったわけだが。
ニヒさんが「望むままに世界を創り変える能力」を得ることは見越していたように思うんだよなぁ。
というか、それが「ゆりかご」の作用なのではないかと。
「ピンポイントに心疾患を治療するような検証は済んでないのでは?」と「心疾患での死は無くなる」をあわせると、
ニヒさんが選択能力を得る、くらいしか思いつかないんだよなぁ…
擬似的な神の作成なんて、合同研究者がゴーサイン出すか?とも思うけど、まぁ解放派やし…うん…




望むままに世界を創り変える(滅ぼす)復活ニヒさんの闇堕ちっぷり好きです
いやー復活マルグリさんおそろしいなー!どうなるかなー!

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