黒太子R5読みました

2014年11月6日 / UL_R感想

正直R5作れると思ってませんでした。
凄くどきどきそわそわしながら読みました。

(続き以下Rバレを含む)(マックスR2バレも僅かに)



■殿下が素敵な御方だなんて知ってたよ
・(全体絵)………え?
 マック…ス…?いや服は黒太子の、か…?
・「忌々しい思い出」という表現がやや気にかかる
・殺意が素敵で笑うしかない。あはははははは!あはははははは!
・ハッピーエンドですわこれ 王子が幸せで僕も幸せ 素晴らしいな!


■ハッピーエンド


僕過去にこんなこと言っててですね。
どちらかというと病気で死に体のお父上が殺すイメージだったんですがまぁ概ね合ってるし問題無いわ!
親族による怨恨を込めた刺殺!!やったぜ!!!

肉体の損傷については、正直もうちょっとマシかと思ってたんですが、まぁR4時点でアレだったしな。
R4終了時の状態と状況を考えれば、そらR4より更に酷いことに、R5開始時点でなってるよな。
こぽこぽしてる殿下がなんか凄く穏やかで「あー…良いなー…」ってなる。


■バッドエンド
まぁロンズブラウ王国自体はバッドエンド極まりないですが。
王はもう1ヶ月もたない。王子は全滅。ガイウスをはじめとした重臣も全滅。ローフェンは失踪。
残ってるのは王妃だけ。


■ローフェン
謎の多い人物。マックスR3はよ。はよはよ。
まぁ流石にそろそろ来るだろ…
R1が2012年、R2が2013年実装のキャラでR3来てないのマックスだけだし。他は全員今年中に来たし。

・ロンズブラウには学者として仕えていた。(R1)
・R1時点で80歳超え。かつては工学師として西方に名を馳せていた。(R1)
・先々代の王から仕えていた。(R1)
 ※R5より、先代=兄王なので、先々代=父王かと思われる。
  もう1人の兄は王になる前に亡くなったのかな。R1で早世した旨の記述はあるが。
・黒太子とガイウスら家臣団との対立を諫めた後、「善と悪、明るい日の下では明解でよろしいな」(R1)
・出兵式を眺めながら、「殿下の力、皆に見せつけましょうぞ」(R2)
・王妃「忌々しい思い出、と言いたいのですか」 ローフェン「まあ、そんなところですな」(R5)
・王妃との会話にて、「殿下はどう思っておいでかは存じ上げません。ただ、私が殿下を導こうとしたのは事実だ」

グリュンワルドを王にしようとしていたのは、多分本当だと思う。
願いをよく叶えていたのも、叶える方が有益であると判断したのだろうね。偽黒太子の首とか先遣隊とか。
最後の頼みとなった、施術オプションについて(推測)だけは、叶えたのは情かもしれない。
もうあの段階から、グリュンワルドを王にするのは不可能だろうから。
…R5の後、ローフェンは何処へ行ったんだろうね。行く宛ては…無くも無いか。導都。
そのまま隠遁してもおかしくないなーと思うほど、ローフェンのキャラがまるで掴めていない。

黒太子が先遣隊に加わるのを支持したのも、確かに黒太子自身の身は危険にさらされるが、
グランデレニアの脅威をふまえて、黒太子の戦闘能力の高さで支持を得ようとしたのだろう。
某R1であの人が、渦の脅威をふまえて軍事を政治の中枢に据えたように。
実際その目的はかなり達成されていた。トレイド永久要塞までは。
ベリンダの存在や、黒太子の敗北が予想外だった、ということだろうか。

R3~R4でローフェンが出てこないため、動きが分からない。
マックスR2を見るに、ローフェンはマックス製造に関わっている。
ベリンダの作者はドクターらしく、ドクターもまたマックス製造に関わっている。
ローフェンがベリンダの存在を知っていたかは、知っていたとも知らなかったとも言い切れない…。


■黒太子
・偽者と対峙して、「抜く前に思い浮かべろ」「お前は何を望む?」
・”生から死への不可逆な変化、それを自由にしている感覚こそ、彼の望むものだった。”
・R3~R4読んでると、実際胆力と戦場での指揮能力はガチだな…って思う。
 政治能力は不明だけどやっぱり基本的に頭良いよなぁ黒太子…

本心というか真情を浴びる愉悦、とか。
率直な感情を向けられることを楽しんでいる、ような気がする…。
なんというか、ベリンダの操る死者に圧殺されるのは、殺意を向けられてはいないよな、という。
ベリンダからの殺意はあるけど、こう、物理的に反映されてなくて違うというか。
ベリンダの戦い方っていわば、「戦場ならそこらに転がってる死体を利用した物量作戦」であって、
人為的な災害めいてるんだよな…。
だから、「そういう死に方は嫌だ」「私は殺されたいんだ」と抵抗したのではないかと。

黒太子死にたがり説を見る度に、「でもR4で抵抗してるしな…」と頷けなかったのだけれど、
死にたがりというか、「殺されたがり」なら納得できる…。
疎んじられてはいたけれど、皆黒太子を不気味がったり怯えるばかりで、殺そうとすることは無かった。
おそらく一切の戦闘能力を持たないであろうマルラ王妃から向けられた殺意と、それの込められた短剣が、
最初で最期の、ずっと待ち焦がれていたものだったんじゃないだろうか。
もっと言うと、いざ王妃に短剣を向けられるまで、「殺されたかった」と気付いてなかったんじゃないかと思う。
「短剣を向けられるまで」なのか「恨み言を言われるまで」なのかは、厳密には言いがたいが。
偽黒太子に向けた「お前は何を望む?」が伏線だったのではないかなどと。

「率直な感情を向けられたい」「殺されたがり」であったとして。
幼少期の、死体を集めて埋めて骨にして、という趣味が今一つ関連しなくて気にかかる。
死は不変、ただ事実としてそこにあるもの、何も偽らない、といった感じだろうか。
死と死にまつわる物を好むのは、特に意味も理由も無く、純粋に生まれつきという考えで良いかもしれない。

…正直、自分で考えながら際どいラインにいるのだけれど。
王子としての振る舞いを求められながらも、三男として期待はされず、放置されることの多かった幼少期。
誰も期待してないのに、誰もが期待しているかのように「王子」と言う。
建前ばかりで誰も本当のことを言わない。
だから、嘘をつかない、嘘にならない、ずっと変わらないものの象徴として「死」を好むようになった。
…そういう展開は、あまり好みじゃないのですよ。個人的に。否定はしないけれど。
凄く際どいラインにいると自覚してはいるのですが、黒太子が死を好む理由を「寂しかった」にしたくないんです。
…特別で格別な、生まれつきのサイコパスであってほしいのですわ。ただの無粋な祈りですわ。

なお「殺したがり」なのはガチだと思います。「殺されたがり」の裏返しとかじゃなくて。
僕の祈り込みかもしれないけど。それにしたって殺意高ぇよ王子。

要所要所で黒太子の願いを叶え続けたローフェンが一番の望みだけは叶えられなかったとか、
その一番の望みを最後の最期に叶えたのがマルラ王妃だったとか、そう考えると凄くときめきます。
一番の望み(「殺されたい」)って、言うて仮説ですけどね!!


■不明点とかメモ
R1で、もともと黒太子は放逐されていて、数年前に戻ってきた旨の記述があるが、
この放逐~帰還の空白期間がレジメント所属期なのかな。
放逐された当時14歳。アインR2は放逐前であろうから、当時の黒太子は14歳以下。
んー…?フリさんとアインが面識あること考えて、アインR3以降でアインはレジメントに行くのかと思っていたが。
放逐~帰還の空白期間に黒太子がレジメントに所属していたなら、再会してしまうなこれ。
再会にしては台詞の反応が薄すぎる。流石に「どこかで会ったか?」じゃねぇだろ。
まぁフリRとかアインR3以降を読めば分かることか。

R4でさらっと記述されている”そして、今では自分自身も『人』ではない。”の意味深っぷりが解決されてないという。
鬼とか獣とか、比喩的な意味としか解釈出来ないんだが、
復活エヴァ→復活黒王の「その姿がお前の本性というわけだ。人外に落ちるとはな」がなぁ…。

あとR5で、ローフェンと王妃との会話にある「忌々しい思い出」が不明。
ローフェンが王妃を苦手に思う理由とか、そういうあたりかとは思うのだけれど…。


■復活
具体的に「復活」ってどういうことなの、という点について。
「強くてニューゲーム」みたいなものと以前聞いたことがあるが。
すると黒太子の場合は、ベリンダ戦で勝利、無事帰還したというifルートの結果が復活黒王なのだろうか。
王家の威厳が守られれば良い王妃は生きているのかね。父王は病気とのことなので亡くなっていそうだが。




…書きたいことは書ききったかな。後からまた何か思い付きそうな気もするが…
黒太子と王妃の殺意がとても素敵なR5でした。ありがとうございます。

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