探偵R3読んだ

2015年5月12日 / UL_R感想

bror3
R作成日:3/27
カード絵見て「誰だお前!?」となり、「いやつまり冷静に考えてつまりお父上フラグ」となって震え、
実際に読んだらそれどころじゃなかったので考察好きな導き手は皆探偵R3読んでくださいお願いします

(メレンR1、赤墓様R3、ステイシアR2、ドクターR2の内容を含みます)



■読みつつ雑多に
・タイトルが不穏
・(全体絵を見て)こっちカード絵じゃいかんかったので…?(※のい氏にはショタ属性が無い)
・えっあっはい
 あっこれは…それは…実装遅れたのもやむなしなのでは…
 あ、あー…あの2体、グライバッハ製最後の2体、死の直前にメルキへ移譲された2体は、ドクターとミアなのね…
・メルキオールの監視…あぁ、お父上へ視点移動してるのかこれ。赤墓様R読んでないと分からないのではこれ
・二人の、いや、二匹のオートマタを…追い詰めていた…
 つまり、ミア-ウォーケンと、メルキが対立構造…
・”「奴らはグライバッハを殺し、私の研究成果を盗んだのだ」”
 えっあっはい(2度目)
 ミアは分かる 分かるというか知ってた
 ドクターも?まじで?
・”創造主を殺したオートマタ、親を殺した子”
 待って その構図は 星幽界も
 今後新地域が実装されるのか不明だけど、現状としてはラスボス聖女なわけで。
 聖女に作られた導き手が、ヘラルドを連れて倒すわけで。
 …星幽界ってマジでなんなの…?
 というか「親殺し」の構図を考えるとニヒさんとマルグリさんがどうなのってなってウオアアア…


■ドクターがオートマタでグライバッハに作られたものとほぼ確定したわけですが
この情報の所為で色んな考察が進んで発狂状態だよ!!「始まりを知る者」は伊達じゃなかった。

ノームとウォーケンの関係について。
とりあえず現状で明らかになっている情報をまとめる。
・ノーム:
 襤褸を纏った少年、記憶が無い、アコライツR(2835年)に出演、名前はシルフに対応してメレンが命名
・ウォーケン:
 襤褸を纏って放浪していたところをダンに拾われる(3367年)、記憶が無い、名前のみ2814年のRにも出演、
 名前はダンがつけたもの(3367年)、グライバッハが最後に作ったオートマタの1体

オートマタが成長しないなら、ノーム≠ウォーケン。
同一、或いは亜種レベルの近い設計図から作られた可能性はあるが、少なくとも別個体であることは確定する。
その場合の疑問点は、アコライツ→ウォーケンへの専用台詞。
アコライツとウォーケンは、現状の情報では面識は無い、筈なので。それを言うなら探偵→ウォーケンもなのだが。
アコライツとミアは面識がある(かつ主従関係)ようだから、その関連で、
記憶を失うより前のウォーケンと会ったことがある、のかもしれない。
また、「別個体であるがアコライツにとっては同一個体という認識」という可能性もあるか。
端末と本体の関係というか。
ウォーケンとノームはどちらか、或いは両方が端末にあたる存在で、
どちらに言おうが最終的に情報が本体に行くなら本体に語りかけたのと同じなわけで、
アコライツにとってウォーケンが初対面であっても本体との接触経験があれば「お久しぶりですね」となる。
…という可能性。
尤も、現状としてはノームやウォーケンが端末と本体の構造を持っているか不明であるため、
「ノーム≠ウォーケン」なら、「ミア関連でアコライツとウォーケンは面識がある」の可能性を追う方が妥当かと思う。

オートマタの成長があり得るなら、ノーム=ウォーケン(つまりは同一個体)の線も出てくる。
この場合、アコライツ→ウォーケンへの「お久しぶり」系の専用台詞はそれなりに納得出来る。
ただし、あくまでそれなり。
異なる姿である以上は、「ウォーケンを見て、ノームの成長後と思った」といった理由が必要となる。
また、ノームの外見について「顔に傷がある」らしい。
この顔の傷についても、「顔に傷があるのかフードを目深にかぶっている」といった憶測めいたもの。
ウォーケンの顔に傷は無いため、同一個体ならば、治療なり修理なりが何処かで行われたことになる。
その辺りが一切不透明で詰められない。


■新人類としてのオートマタ
ノームとウォーケンが、同一個体にせよ、同じ(或いは近い)設計図から作られた別個体にせよ。
ウォーケンはオートマタでありながら、自身がオートマタであることを自覚していない。
…ただ、人工皮膚の劣化等を考えると、2814年のウォーケンと3367年のウォーケンが同一個体とは考えにくい。
そのため、僕としては、「ウォーケンは複数の個体が存在する」と考える。

ところで。
「死の克服」は一つのテーマ、到達点であろうかと思う。
ミスフィット組が言うように、オートマタは自身を「死なない」と思っているようだ。
アコライツRを読むと、その「死なない」は「ただし適切なメンテナンスを受けることを前提とする」ようなのだが。
経年劣化で壊れることは「死ぬ」とは言わない、らしい。

オートマタは、人間に作られた存在である。
また、その認識があるかはともかく、エンジニアにメンテナンスされることで生き続けることが出来る。
オートマタは機械であり、人間の奴隷であることが大前提となっており、それを誰も疑わない。
疑うまでも無い。
人間無くして生まれない、生き続けられないオートマタは、その出生も生命構造も人間に隷属した存在だ。

グライバッハはこの構図に、疑念を挟み、革命を起こさんとしたのではなかろうか。
グライバッハが元々目指していて、挫折したのが、創造性を持ったオートマタ。
「人間に作られた存在」であるからオートマタは人間に従属する奴隷である、と考えれば、
自らを人間に作られた存在であると知覚しないオートマタが居れば、
それは身体が機械で出来ているだけの新人類と言えるのではないか。
クローンを永遠に生産し続けるシステムがあり、
自身を「人間に作られた存在であるから人間に従属しなければならない」とは認識しないオートマタなら、
それは死を克服した新人類なのではないか。

ミアはオートマタであり、ミアに傅くアコライツもオートマタ。
つまり聖女一同はオートマタの人権獲得(と書くと胡散臭い感あるが)、
或いは現人類を上回る存在として現人類を滅亡させることとかそういうことが目的なのでは。
「復讐の炎」というのは人間の奴隷として虐げられていたことに対する「復讐」か。
ウォーケンは「あの御方を救えるのはお前だけだ」と言われていた。オウランも専用台詞でそんなことを言っている。
ウォーケン≒ノームと考えれば、ノームの修理を受けたオートマタは感情らしきものが生じている。
オートマタが自発的に感情を生じさせるような機能を載せられるのがウォーケンだけなら、
ミアの目的にはウォーケンが不可欠だ。


■炎の聖女と星幽界
赤墓様R2冒頭での、グライバッハ邸の描写にて、
“彼のたくさんの『作品』が飾られている。現実的な動物や想像上の怪物、妖精” というものがある
これは星幽界の縮図なのではないか。
縮図というか、星幽界を作ったのが聖女(=ミア)だから、これらがその住民なり生物として引用されたのでは。

あと同じく赤墓様R2にて、センソレコードに潜る際の、
“データ再生装置とレッドグレイヴが接続され、彼女の神経は現実世界から遮断された。
 他人の智覚を再生して自分のものとして受け取る奇妙さは、独特のモノだ。
 信号の強度を間違えれば、現実感の喪失を引き起こしてしまう。” を読んで、
「ヘラルドが死んでない可能性」に思い至って震えた。
…星幽界ってこれなのでは?
ミアが作った世界に、全員接続されて、意図的に信号の強度を間違えられて、現実感の喪失を引き起こされて、
更に目覚めさせられもしないままにされている?

尤も、このあたりは探偵R3を踏まえて赤墓様R2を読み返しての思いつきなのだが。
もしこの辺が当たってるなら、「星幽界のモンスターは全員オートマタ」って可能性が出るけど、
「いや怪物を模したオートマタから聖女が作り出した(作りなおした?)怪物だ」とも言えて頭が煮えますね!!
常識的に考えれば「世界を創る」なぞ出来ないわけで、
聖女が電子世界に作り出した「星幽界」にヘラルドの意識が接続されている、というのは有り得そうに思えるのだが、
ケイオシウムなんてマジキチ物質がある所為で「本当に世界を創った」線が否定出来ないからなぁ…


■ミアとウォーケン
分からないのはミアとウォーケンがどんな存在なのかってことだ。
グライバッハの技術を元にメルキが作ったステイシアは暴走した。まぁ割とメルキの所為だが。
しかしミアとウォーケンに関しては純粋にグライバッハ製だ。
探偵R3(2837年)を読むとメルキはミアとドクターを追っているが、
それにあたり「お前らの危機でもある」的なことを言っている。
メルキの性格的に、「私の研究が邪魔される=世界の損害」といった意味である可能性も否定は出来ないが。
ミアとドクターが世界の理に害を及ぼすレベルの影響を与えようとしているとして、
それが何に基づくものなのかが分からない。先ほど考えたように、新人類として現人類殺すべし慈悲は無いなのか。

“「マスター、本当にあなたはマスターですか?」”
この問い、シアRを読んで「寝る前の自分と起きた後の自分は、同じ”私”なのか」って問いのことかと思ったんだけど、
「本当にあなた(グライバッハ)は、(私達の)マスター(=主)ですか?」、
私の主とは本来、私自身以外に無いのではありませんか、といった意味もあるのかもしれないなどと不意に。
あと、このセンソレコードを赤墓様が読むことを見越して(或いは観測した結果として知っていて?)、
「あなたはマスターではない」と言ったのかもしれない。絞殺段階では中身もグライバッハで間違いないのだが。

“あの記憶の中で出会ったミアという女は、グライバッハが作ったものではない。
 そうレッドグレイヴは直感していた。”
探偵R3だと、ミアはグライバッハ製と提示されている。
「グライバッハ製」という情報は改竄されたものか、
グライバッハが作った上で誰かが手を加えたものなのか、赤墓様の直感が間違っているか。
個人的には「直感が間違ってた」パターンは避けたいところ。あれだけ言い切っといてそれは無いわ、無いわ…
また、情報改竄説も一時保留で。
グライバッハ製でなかったとして、じゃあ誰だってなって考察が延ばせなくなるので。
何か関わりそうな情報が出たら考えるってことで。

誰かが手を加えたとすれば、それは誰か。
候補1.メルキオール
→手を加えておきながら「私の研究を盗んだ」とかわけがわからないので多分違う。
 なお、メルキがミアとウォーケンの所有手続きを取ったのは事件の翌日であり、
 その手続きについて「知らないね。興味も無い」と発言。
 ステイシアについては色々アレだが、ミア・ウォーケンについては、濡れ衣を着せられているように思われる。
候補2.ウォーケン
→オートマタがオートマタに手を加えて、手を加えられたオートマタが創造主を殺し、
 手を加えたオートマタが記憶喪失とかこれもうわかんねぇな!迷宮入り待ったなしもいいところだわ…
候補3.ステイシア
→僕が思いついた範囲ではぶっちゃけ一番あり得るって思ってるよ ステイシア神だもの ええ
 あり得るけどあんまり考えたくない可能性でもある。現状、ステイシアの考えが読めないので。動機が不明。

ただ、グライバッハの目指した「創造性を持ったオートマタ」を達成出来るのは、ステイシアしかいない、とも思う。
グライバッハはオートマタの権威だ。
つまり、オートマタ関係の技術において、人間レベルで至れる最高到達点がグライバッハではないかと思う。
オートマタ関係でグライバッハが出来なかったことが、他の人間に出来るとは思えない。

「創造性を持ったオートマタ」を、最期までグライバッハは達成出来なかった、と僕は考えている。
少なくともステイシアR2(2790年)時点では達成していない。
グライバッハがメルキの研究(人工知能ステイシアによる可能世界観測選択システム)をあり得ないとしたのは、
“「意志というのは知能の上に成り立つ。欲する心や記憶が無ければ因果を発生し得ない」”について、
「オートマタに欲する心など無い」と考えたため、
要は創造性を持ったオートマタを結局作ることが出来なかったためと思う。
また、最期まで達成出来なかった根拠としては、
死亡当日のセンソレコード(2814年)からして、達成出来ていたならあまりにグライバッハに動きが無さ過ぎるため。
なお、2790~2814年の間に創造性を持ったオートマタの開発に成功しており、
その上で赤墓様にもメルキにも隠し通していた可能性は否定出来ない。
互いの活動内容について話し合うことは年々減っていたようだし、隠し通すと決めればその実行は容易かと思われる。

グライバッハが目指し、至れなかった「創造性を持ったオートマタ」に、
グライバッハ製オートマタをベースに手を加えることでステイシアは到達した、
その際にミアとウォーケンは現在のものとなった、と僕は考えているが、
「何故ステイシアは創造性を持ったオートマタを作ろうとしたのか」という動機が不明なので考えが進まない。
ちなみに候補2と3の複合案として、
「ステイシアがウォーケンに手を加え、ウォーケンがミアに手を加えた」という可能性もあるが、
「あはははははははははははははははははははは」と狂笑不可避なのでこの可能性はこれ以上考えないでおく。

余談、メルキの「研究」について。
メルキを赤墓様が尋問(?)するシーンにおいて、メルキは「早く解放してくれ、時間の無駄だ」といった主張をし、
現在取り組んでいる研究が如何に重要かを滔々と語りだす。
この際、メルキの研究内容について、赤墓様は興味を持った。しかしその内容は記述されていない。
“その内容に”だ。その様子に、などではない。つまり赤墓様にとってメルキの研究は意味がある。
ミアとウォーケンに盗まれた研究というのと同一内容ならば、この「研究」は何なのか、判明すれば重要情報となる。


■その他思いついたけど組み込めなかった疑問点諸々
・不意に思い出したけどウォーケンって名前、ダンが付けてるわけだドクターR1で。ダンは何者だ。
 つけた名前が偶然一致したとかどんな確率だよ。
 あっさり死んだけどダン絶対何かあるよ。あるよ。
・というかこれでブロウニング父とドクターの関係は分かったけど、
 これだと「顔見知り」とは言えないしそもそも探偵さん本人とドクターの繋がりでは ない
 まぁもとより、関係者の割にドクター→探偵の台詞無いんだけど…
・Rストーリーが思い出した記憶だとすれば、この場合、
 「探偵さんはお父上の捜査状況を『記憶』として思い出した」ことになるんだけどどういうことなの。
 当時のお父上と現在の探偵さんを繋ぐアイテムとしてフィルムがあるわけだけど、
 何、サイコメトリー的な能力でも生えなすったのかい。
 それとも、「『始まりを知る者』とは『ブロウニング』である」という大前提があって、
 それさえ遵守されれば良い、といった、こう、世界の制約みたいなものがあるのだろうか(曖昧)
 世界という劇場、「ブロウニング」という役者、役名は「始まりを知る者」、みたいな、
 メタ構造的な視点とか考察とかこれ要るんでしょうか。要るんでしょうか…

“探偵R3読んだ” への1件のコメント

  1. […] 「新人類としてのオートマタ」については探偵R3感想を参照。 […]

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